地域の課題 Regional issues
人口減少をはじめとする、少子高齢化や地域格差といった社会問題は、全国的にも広がりつつあります。人口減少や生産年齢
人口の減少と高齢化の著しい中山間部では、自治体の税収が減少し、今までのインフラ(交通・福祉・病院など)が成り立たな
くなる可能性があり、人口減少や高齢化のスピードに、社会が適応できず、深刻なひずみが生じてきています。 |
01人口減少 20-30 代の減少は死活問題
2004 年、日本の人口は 1 億 2,783 万
人をピークに減りはじめました。2050
年には、1 億人まで減るといわれていま
す。宿南地区でも、これを上回る速度で
人口減少が進んでいます。特に 20 ~
30
歳代の若者の人口流出が著しいです。こ
の年齢層は、地域の経済を担い、子ども
を産み育てる人です。若者にとっても住
み続けられ、住みたくなる ” 地域 ” とは
どんな ” 地域 ” なのでしょうか。 |
03災害 円山川の氾濫による、恐怖
2004 年、台風 23 号による洪水は、円山川、
出石川で堤防決壊を引き起こし、流域に大きな
被害をもたらしました。宿南地区もこの被害を
受けました。このときの 2 日間の降雨は計 278
mmで、40
年に一度の確率でしか降らないよ
うな大雨でした。こういったことが今後も発生
することは懸念されます。わたし達の住む宿南
地区では、このような災害に対してどのような
対策が自分たちでできるでしょうか。 |
02少子高齢化 5 人に 2 人が高齢者
2013 年、養父市の高齢化率(65 歳以
上の割合)は 33%となりました。全国
平均は
22%なので、養父市は非常に高
齢化が進んだ ” まち ” といえます
出生率は、全国平均が 1,000 人あたり
8.8 人に対して 6.1 人と大きく下回って
います。また、宿南地区の 8 集落のうち、
3 集落が高齢化率が 40%を超えており、
集落の維持に影響を及ぼす可能性があり
ます。お年寄りの方が、機嫌よく暮らせ
る ” 地域 ” は、どんな ” 地域 ” が良いの
でしょうか
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04住民主体のまちづくり
今までのまちづくりは、行政が主導して計画
や運営を行ってきました。しかし、社会が成熟
し、私たちの暮らしも多様化しています。また、
今まで経験したことのない社会問題もでてきま
した。こうした状況にきめ細やかに対応するに
は、行政の力だけでは充分ではありません。
昨今の財政状況の悪化など、地方自治体を取
り巻く環境は厳しいのが現状です。そこで、必
要になってくるのが、” 地域住民の力 ” です。
多種多様な人が住み、「求めること」も多岐に
わたります。それを実現するためにも、住民一
人ひとりがまちづくりを学び、参加することが
不可欠です。持続可能な地域を実現するために、
すべての住民の協力が必要なのです。 |
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宿南地区の未来をつくるために In order to create the future
まちづくりには、地域住民と行政と事業者といった多種多様な人たちの協働が必要です。
こういった多種多様な当事者が失敗とトライを繰り返しながらできた「ちいさな成功」が
重なりあい、大きなモノゴトへの変化につながっていきます。
他の人やモノゴトを変えることは大変苦労します。ですが、自分からはじめるのは簡単
です。まずは自分のできることからはじめ、まちづくりに参加してみましょう!
01 まずは、自分からはじめてみよう!
02 できることからはじめよう!
03 そして広げてみよう!
04 白黒つけることが目的ではありません!
05 みんなが楽しめる活動をしよう! |