今から580年くらい昔の話です。川東の館(たち)の上に高木掃部(たかきかもん)と言う武士が住んでいました。
春の花見に一家で三谷に出かけたところ、深い落し穴に狼の親子が落とされていました。
心やさしい掃部の夫人牧(まき)さんは生き物殺しを見るにみかね、親子を助けて、放してやりました。
それからの狼の恩返し、牧さんの実子=継子(ままこ)を邪魔にして呪い殺そうとした邪悪な後妻の企みに・・・・川西区上流部あたりに在った諏訪大明神での真夜中の「祈り釘」打ちを身をもって止めさせ、高木家代々の宝剣を取り返した。狼の恩返しの物語です。屋敷跡には「掃部の塚」の石碑があり、恩返しの三谷川対岸諏訪には大明神の神社跡の礎石群が出ています。
物語の詳しいことは「八鹿のむかし話」にあります。
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